こんばんわ。
今日は、
醍醐寺の『五大力さん』を取材するツモリでしたが、
事情により行けませんでした。
まぁ、みなさんにも来年のお楽しみと言うことで。
その代わり(?)、スターバックスでカプチーノ飲みながら本を読んでました。
ソファに座ってケータイで音楽聴きながら、マグカップ片手にひたすら本を読む。
コレって、maruのよくある休日の過ごし方なんです。
今日持っていった本は、コチラ。
沢木耕太郎著:『深夜特急』(新潮文庫)です。
思えば、コノ本とはかなり長い付き合いなのです。
あれはまだ、maruが中学生の頃。
友達に借りたか父親が買って来たか『深夜特急 第1便』という名前だったコノ本を読み、
『世の中にはこんなヤツがいるんか!』と大いに衝撃を受けました。
内容はご存知とは思いますが、大金も持たず、ろくな準備もせず、日本の青年(著者)がインドのデリー(実際には香港)からロンドンまでを、乗り合いバスなどを使いながら南・中央アジア、トルコ、ヨーロッパを陸路で旅すると言うノンフィクションです。
それも単に各国を通過するだけではなく、それぞれの地域の人々と融合したり衝突したり齟齬をしたりと、とにかく『自分たちのチョット年上なだけの兄さん』、生身の日本人青年が『真剣』に異文化空間を旅をして、そして『何か』を見出す姿に衝撃を受けたのです。
以来、引越しの時になくなったり、もう読まないと思って廃品回収に出したりしましたが、
結局、しばらくして本屋で見かけると読みたくなってまた買ってしまうのです。
そういうワケで、今、手元にあるコノ本がいったい何代目の『深夜特急』なのかは、maru自身でも判らないのですが...
また、自分が読むだけではなく、バイク事故で入院した友人の見舞いに持って行ったり、
後輩への餞別としてコノ本をプレゼントしたりもしました。
ただ、N.Y.に行く友人に文庫本全6巻をあげた時は、荷物になるのかさすがにちょっとヤな顔をされましたが。(笑)
その後、コノ話はテレビドラマ化されたり、
バラエティ番組のヒッチハイクコーナーとしてパロディ化されたりしましたが、
どれもmaruにとっては、もう一つ腑に落ちないものを感じていました。
おそらく、maruの頭の中に1場面1場面の確固としたイメージが出来上がっているからなのでしょう。
そしてmaru自身が主人公となってアジアを、ヨーロッパを、人々と触れ合いながら実際に歩いていた『体験をした』からなのでしょう。
それは『好きなマンガがアニメ化されたら、主人公の声がイメージと違ってガッカリした』と言う人の気持ちと似ているのかもしれません。maruにはそういう経験ありませんが。(笑)
ふと考えると、もうこの主人公の年齢を上回ってしまっているのですが、
今でもmaruにとってコノ本は、読むと『何かやらなアカン!』という気持ちを思い出させてくれる1冊なのです。
- - - - - - - - - - - - -
京都市網間区 島海通月兎小路下る東入る
仮想膳屋『京都・月海小路』
店主 maru敬白
- - - - - - - - - - - - -