こんばんは。
maruの場合。
作るご飯は『
創作料理』...と言うよりも
ほとんど思いつきに近いんです。
それは、
なんでもない日常から『ふと』思いついた料理が、
実際に作ってみて
、使えたり使えなかったり...
今日は、そんな思いつきから
試作(思索?)してみたものの、
正式メニューに至らなかった一品の顛末を見てやってください。
年明け早々頃、たまたま行った店で食べたのが『
ウニとアンチョビのパスタ』でした。
maruの率直な感想は『
...おいしいような、おいしくないような。』
...なんでやろ?
そう考えて、maruがまず思い至ったのが
ソースのタイプでした。
そのお店ではパスタを
オリーブオイル仕立てで出していたのですが、
ウニ+アンチョビ+アルデンテなパスタの組み合わせが水分を吸ってしまい、
ど~も『
ボソボソ』した食感をうんでいたように思ったからです。
じゃあ、
自分で納得のいくパスタを作ってみよう!
...と思ってイザ、キッチンへ。
とりあえず、トマトソースじゃどうしようもないから、
クリームソースにしてみよう。
あと、具材はウニとアンチョビかぁ...
資金面と入手面で問題があるなぁ...!!
もっと、
安くてありふれた材料で、同じ味を出せないかな...!?
そうやってイロイロ考えて、試作したのがコチラです。
『
雲子とへしこのパスタ』。
わかりますかね?
雲子・・・
タラの白子です。
へしこ・・・
鯖の糠漬け(若狭特産)です。
高くつくウニの代わりに安い雲子を、
輸入モンのアンチョビよりも京都ではありふれたへしこを、
それぞれ使ってクリームパスタにしてみたんです。
試作段階ですが、
結構おいしかったです。
想像以上に
雲子のねっとりさと、へしこのパンチがクリームでウマくまとまっていました。
ネーミング的にも、リズム感で
Pasta de cumocco hesiccoかな~!?
なんて、maru的には
イケイケやったんですが...
でも多少、
難もありまして。
試作段階では味に自信がもてなかったので具材としてイカとエビを足ましたが、
コレは
完全にジャマでした。
それから、ウニの持つ海草の香りを付け加えたくて、
海苔を散らしてみましたが、色合い的にイケてるようなイケてないような...。
そして、そして。
レギュラーメニューに成り得なかった最大の要因は、
冬場を過ぎると雲子が手に入らなくなることでした...(-_-;)
...と言うわけでこのメニューの開発は
中断。
ざんねん!
もう少しでウチの定番メニューになれたのに。
次の冬には、みなさんにお出しできるようにしますね!
『
パスタ・デ・クモコヘシコ』
ちなみに上の写真。
慌てて撮ったので、フォークとスプーンが逆です(笑)
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京都市網間区 島海通月兎小路下る東入る
仮想膳屋『京都・月海小路』
店主 maru敬白
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